歩む道の先には(前編)


ここはアクロニア大陸より離れた小島にある都市、トンカ
飛空挺でしか渡航の出来ないこの島にはまだまだ冒険者の数も少なく、
時にはアクロニアのリング管理局より調査団と称して冒険者が送り込まれてくるが、
その数もまだ微々たるものである
そんな中、今でもトンカにて語り継がれるひとつのリングがあった

戦線に立ち、モンスターの猛攻よりパーティーを守る騎士『アルプス・ハイ』
黒き軌跡を描く必中の弾丸を操る射手『ク口ノ』
癒しの力を纏い、歌に篭る魔力でパーティを補佐する歌姫『白のウテナ』
パーティーの炊事洗濯・裁縫やら戦闘用の薬物調合まで一手に担う錬金術師『乃卯香』

これは、そんな彼らの物語


アルプス・ハイ:子供が出来ただと!?
ク口ノ:まぁ、そんなわけだ・・・うわははは!
 酒場に馬鹿でかい声が響き渡る。
 クロノは恥じていないようだが、隣に腰掛けているウテナは普段から色白であるせいか、
 真っ赤になっている様子が顕著であった
アルプス・ハイ:てめぇら・・・彼女イナイ暦ピーーーの俺様に対するあてつけか!気持ちよかったんか!
俺がソロで背伸び狩りして逝っちゃってた間、お前ら二人仲良く逝っちゃいましたか!?
俺が新品のSIXガーディアンランスとか整備してる間に、お前のS○Xガーディアンランスは既に実践済みってか!!!
ああくそ!乃卯香!俺達もやr(ry


びすっ

乃卯香のチョップがいつも以上にハイテンションなハイの脳天を直撃する
乃卯香:ハイちゃんそれセクハラー
アルプス・ハイ:・・・ちょっ・・・おま・・・ベアバスターで脳天チョップはさすがに・・・
乃卯香:でも、よかったねウナちゃん^^
 ハイの言葉は無視しながらも、口にポーションを突っ込ませつつファーストエイドで治療しながら、
 乃卯香は満面の笑みで祝福を送った。
白のウテナ:うん、ありがとう
アルプス・ハイ:まぁ・・・先の事はどうなるか分からんが、お前らならきっと大丈夫だろ!
ク口ノ:すまんな・・・本当はお前にはもっと早く報告できたらよかったんだが・・・
アルプス・ハイ:気にすんな!ただ後で酒場の便所裏に来い、な?
ク口ノ:ガクガク(((;・Д・)))ブルブル
白のウテナ:・・・と、ところで・・・今日は新しいダンジョンの件でしたっけ?
 ウテナはクロノの危機を察してか、そう切り出す。
 元々は新しいダンジョンの調査に関する報告をする為に集まったのだが、
 4人が集合したころあいを見計らって報告前にクロノから『大事な話がある』と
 それからさっきの馬鹿でかい声へと繋がっていたのであった。
アルプス・ハイ:ああ、まだ調査してないからなんとも言えないが、島の岸壁から侵入できる洞窟が発見されたらしい。
ク口ノ:他に調査書は着ているのか?
アルプス・ハイ:下層はプルル位しか見なかったが、少し先のほうはヤバイ匂いがしたらしい。
先行した調査員はソロなんだし、PTの調査団のほうが安全だろうということで引き返してきたそうだ。

 ギルドから預ってきた調査書や地図を机の上に放り投げ、情報はこれだけだ、といわんばかりにメンバーを仰ぐ。
乃卯香:そっか。プルル系って状態以上攻撃も使ってくるし、今回はマルコンもいくつか作ってこうかな?
白のウテナ:乃卯香さん?プルル相手なら私のアレスでも間に合いますけど・・・
乃卯香:てーい!
 ウテナの言葉をさえぎり、乃卯香はウテナの鼻先に指を突きつけた。
乃卯香:ウナちゃんは今回はダーメ。っていうか、今は大事な時期なんだからおとなしく待ってて?
 珍しく強い口調で乃卯香がウテナを嗜める。
ク口ノ:ウテナ、俺も乃卯香の意見に賛成だ・・・お前はここで俺達の帰りを待っていてくれないか?
アルプス・ハイ:あああ!おめでたいけどやっぱなんかムカツク!!おい乃卯香、やっぱ俺達もやr

ちゃき

アルプス・ハイ:なんでもないです
ク口ノ:・・・尻に敷かれ杉だろ常考・・・
乃卯香:クロちゃん、なんか言った?
ク口ノ:いや、何も
 乃卯香の視線を感じ、クロノは首を振り無罪を主張する
ク口ノ:(こいつらも結構いい仲と思うんだがなぁ・・
乃卯香:クロちゃん、なんか思った?
ク口ノ:いや、何も
 そんなやり取りを見ながら、ウテナが微笑む
 比較的よくある光景であった

 ・・・ここまでは・・・

続く…